住宅ローン(じゅうたく- )とは、「本人及びその家族」または「本人の家族」が居住するための住宅及びそれに付随する土地を購入、 新築、増築、改築、ローンの借り換えなどを行うために金融機関から受ける融資のこと。

概要

住宅ローンは前掲の通り、住居目的に制限される融資である。他の融資に比べて融資額が巨額となることから、

 
金利は低く抑えられ、償還期限を30年前後と長いのが特徴である。その代わり、 万一貸し倒れになった場合に融資側の金融機関がとる手段として、建物や土地へ の抵当権の設定したり、団体信用生命保険への加入を条件とするのがほとんどである。

日本の住宅ローンの歴史

日本初の住宅ローン

意外にも、日本の住宅ローンは100年以上の歴史がある。日清戦争が終わり経済が活況を呈してくると、一般の市民の間にも建物新築の機運が高まっ てきた。しかし、金融機関による住宅ローンなどの制度がない中では一般市民の住宅資金は金貸しと呼ばれる個人金融業者に頼るほかはなく、個人の住 宅建設、不動産売買の弊害となっていた。法人組織による不動産金融事業の必要性から、安田財閥の創設者である安田善次郎は、一般市民のための 不動産金融とその付帯事業のため、1896年(明治29年)に東京建物を設立した。1897年(明治30年)に掲載された東京日日新聞の紙面広告によると、 返済期間は5年以上15年以内と定められており、これが日本の住宅ローンの原型と言われている。そのため、日本の住宅ローンは、銀行や公的機関ではなく 不動産会社から発祥している。

関西圏の住宅ローン

阪急電鉄の創始者、小林一三は、関西圏で土地付き住宅の月賦販売を行った。1907年(明治40年)、箕面有馬電気軌道を設立した小林は、鉄道沿線 の付加価値を高めるため、本業以外に、土地開発や、百貨店、娯楽施設などの経営にも乗り出す。事前に安く仕入れた土地を、鉄道敷設によって地価を上げ、 住宅地として分譲した。当時、土地を購入するのは資産家に限られていたが、中間層にも顧客の幅を広げるために、月賦販売を積極的に行った。